ぼんやり日記

カテゴリ:映画( 14 )

Brokeback Mountain (ブロークバック・マウンテン)

b0069139_359533.jpg監督: Ang Lee
製作年: 2005年
時間: 134分
出演: Heath Ledger、Jake Gyllenhaal

2人のカウボーイが1963年の夏、羊飼いの季節労働者として出会った。それからの2人の人生を、20年にわたって描かれている。

今年のアカデミー賞授賞式も間近に迫ってきましたが、そのアカデミー賞に数多くノミネートされたのが、この映画です。ゴールデン・グローブ賞で、最優秀作品賞にも輝きました。

この作品は、ゲイのカウボーイという、ちょっと異色の内容を取り扱っています。最初はどんなものだろうか、という興味が先にたっていましたが、ワイオミングの美しい風景の中、出会ってしまった2人の宿命を、中西部の雰囲気を織り交ぜながら、淡々と描かれていました。

見終わったあとは、切ない気分になりました。その後、原作の本を読んでみました。本は50ページ余りの短い小説でした。先に観た「プライドと偏見」もそうですが、映画にするための脚本を書く人って偉大だと思いました。この映画も、本の雰囲気を壊すことなく、忠実に描かれていて、それも見事だと思いました。
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by greengage | 2006-02-23 04:02 | 映画

Hotel Rwanda (ホテル・ルワンダ)

b0069139_12172438.jpg監督: Terry George
製作年: 2004年
時間: 122分
主演: Don Cheadle

1994年、ルワンダで100日の間に約100万人のツチ族が虐殺されるという大惨事が起こったと言われている。以前は部族間で揉め事がなかったフツ族とツチ族が、ベルギーの統治下で険悪となり、嫌悪の種がまかれた。くすぶっていた火種が発火し、この大虐殺に至ったのである。
ホテルのマネージャーである、ポールはフツ族、妻はツチ族。フツ族が内乱を始め、ツチ族の虐殺が始まっていく中で、ルワンダは世界から見放されていた。ボールは家族を守るため、ホテルにツチ族を匿い、外部からの救いの手を待つ。

以前にルワンダからの政治難民の友達がいました。その友達に会ったころ、恥ずかしいことなのですが、ルワンダで大虐殺があったというのは、ニュースで聞いていたけれども、ただそれだけ、自分とは切り離した世界の出来事ぐらいに思っていました。その友達が、どんなに苦しい思いをしてヨーロッパの果ての地にたどり着いたのか、想像もできませんでした。あの頃に、せめてこの映画を見た後だったら、私の態度は変わっていたのでしょうか?もっと違う接し方ができたでしょうか?

この映画を見て、その友達のことを何度も思い返しました。
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by greengage | 2006-02-18 05:00 | 映画

SAYONARA

b0069139_21455318.jpg監督: Joshua Logan
製作年: 1957年
時間: 147分

あのゴッドファーザーで存在感を示した、マーロン・ブランドが主演。朝鮮戦争でパイロットとして活躍していたブランドは息抜きのために日本に行く。自分にふさわしいと思うアメリカ人婚約者がいたが、それは頭で考えた理想的な婚約者であった。本当の愛をしらないこの青年が、日本人のおそらく宝塚スターに興味を持ち始め、本当の愛を見出すという物語。

映画の題名「サヨナラ」という日本語を世に知らしめたものです。題名だけを見ると、悲恋の物語を想像してしまういますが、実際はハリウッド映画なので、ハッピーエンドで締めくくるので、ミスサイゴのようなことには、なりません。

日本の文化とか、映画のところどころで紹介されています。思ったよりも普通に紹介されていたのですが、誤解を招く恐れもあるように思えました。
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by greengage | 2006-02-16 21:46 | 映画

恋人までの距離(ディスタンス)---Before Sunrise

b0069139_11433295.jpg監督:Richard Linklater
製作年:1995年
時間:101分

順番が逆になりますが、2003年に作られた「Before Sunset」の前の話がこの映画です。同じ役者さんが出ているのですが、それにしても主人公の2人とも若い。イーサン・ホーク今よりもがっしりとしていて、いかにもアメリカ人っていう雰囲気を出しています。

Before Sunsetはパリの街を二人がてくてくと80分歩いている間に、今まで起こったことを話す内容でしたが、この映画はウィーンの街を14時間、二人で経験するというものです。話の内容も役者の年齢に合わせているので、二人とも大学生の会話です。この映画が作られてもう10年もたってるんですね。この映画を見たころの自分に戻って、懐かしく思いながら、映画が見ました。
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by greengage | 2006-02-12 11:51 | 映画

プライドと偏見

b0069139_12404892.jpg監督:Joe Wright
製作年:2005年
時間:128分

サマセット・モームが選んだ世界の十大小説の中にこのジェーン・オースティン書いた「高慢と偏見」が入っています。18世紀末のイギリスを舞台としており、人物描写が非常に優れていることから、後に多大な影響を及ぼした小説でもあります。確か夏目漱石も、このジェーン・オースティンの小説を倣って書いたほどです。有名なところでは、「ブリジットジョーンズの日記」もこの「高慢と偏見」を元に、現代に置き換えて書かれています。

この映画の題(原題「Pride and Prejudice」)が、通常使われている「高慢と偏見」ではなく「プライドと偏見」としたのは、おそらく1995年に製作された「高慢と偏見」と区別するためだろうと思われます。

この映画を見るのは、今日で2度目となります。1回目見たときは、慣れないイギリス英語に振り回されたので、家に帰って日本語訳「高慢と偏見」を読んでしっかりと復習してから、今回2度目に挑戦しました。内容がよくわかっていたし、しかも2度目ということで、余裕を持って見れました。

この映画、本当に上手く作られていてるなぁと感心しました。本で描かれているところを、あますところなく、十分に取り入れ、映画らしく劇的に仕上げられていると思います。
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by greengage | 2006-02-11 12:56 | 映画

March of the Penguins (皇帝ペンギン)

b0069139_0294121.jpg 製作年:2005
 時間:80分

 ドキュメンタリー映画である。1年を通して、皇帝ペンギンが産卵のために海から上がり、その生まれた子供たちが再び海に帰るまでの物語である。それにしても、ペンギンは毎年こんなに苦労をして子供を生んでいたのかと思うと気が遠くなった。

この映画を観るまで、ペンギンは海に入ったり氷の上を歩いたりとかわいらいしい生き物だ、あぁ、あのヨチヨチ歩きが愛らしい、というイメージしかもっていなかった。しかし、厳しい自然の中で子孫を残していくにはそれ相当の厳しい現実が待っているということを、この映画を通して初めて知った。

まず、ペンギン同士の出会い、交尾をして母親が卵を産み落とし、その卵を孵化させるために、父親ペンギンが卵を3ヶ月も強風吹き荒ぶ南極大陸で身を寄せながらじっとしている。苦労はこれだけにはとどまらず、雛が孵った後に食べさせる餌を求めて、父母が交代で海と氷陸を往復して子のために餌を取りに行く。

ペンギンの生態を美しいカメラショットで収めたスタッフも大変なことだっただろう。近くからペンギンの白と黒の毛並みが鮮明に見える。映画を観ていて、ペンギンってなんと美しい動物だろうと何度も思った。
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by greengage | 2005-07-31 14:50 | 映画

人・鬼・情 (Woman Demon Human)

b0069139_23211882.jpg監督:黄蜀芹
製作年:1987年

有名な北京オペラの役者、裴艶玲(ペイ・イエンリン)をモデルにした物語。一人の女性が役者として、女として、生きていく中でさまざまな障害にぶちあたる。幼い頃には母が愛人と失踪し、心から慕っていた父は実父でないと知らされ、好きになった人は家庭があり、結婚した後では夫はギャンブルに明け暮れる。北京オペラ界では異例の女性による男役を演じ、名声も得ているが、心の内にあるものは穏やかではない。

女性監督が女性の苦悩を描き出した映画であり、芸術的には高い評価を受けている。
フェミニズム映画としてもすばらしいが、映画の端々に化粧する場面とか、演技をする場面、また鍛えられた技などを見るためだけでも、興味深かった。
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by greengage | 2004-12-15 23:40 | 映画

The Saltmen of Tibet

b0069139_14351365.jpg監督:Ulrike Koch
製作年:1997年
時間:110分

ドイツ人女性によって撮られたドキュメンタリー映画である。素朴であったが、感動した。内容は、4人のチベット人が遠く離れた塩の湖まで塩をとりに行くというもの。その様子がただ画面に映し出されるだけ。なのに、涙があふれ出て、止まらなかった。

昔ながらの生活をしている、チベット遊牧民のある貧しい村から、毎年、北にある湖まで塩をとりに行くために、村から4人のSaltmenが選ばれる。選ばれた4人にはそれぞれの役目があり、この塩をとって帰るまで、その役目を忠実に守らなければならない。その役目とは、家長、料理番、動物の世話番、新参者である。家長は4人の旅の行動の責任を持ち、料理番は料理を作り、動物の世話番はヤクの守りをし、新参者は儀式を覚えていく。

長い髪に赤い紐を結び、みんな日に焼けて、顔には深いしわが刻まれている。村を出発するときから、すでに役目どおりの儀式を行われている。120頭のヤクを引き連れての3ヶ月にも及ぶ移動である。ヤクに対しても決して鞭を使わず、声や手で追う。昔ながらの方法で、代々伝わっているものを使っての旅。テントも、服も、ヤクをつなぐ縄も、袋も、なにもかも私達が遠くに置き去りにしてきたものを大切に使っているように感じた。

この塩は村にとっては大変重要なものである。とってきた塩を売ることを生業としているからだ。途中でヤクが病気になったり、雪が降り出して移動の進行が遅れたり、嵐が吹きすさんだり、しながらやっとの思いで聖なる塩の湖にたどりついたら、そこではトラックに山盛りに塩を積んで去る中国人の姿が見える。

その傍らで、Saltmenは黙々と塩を集める作業を行う。誰一人としてトラックや、中国人のことを話さない。湖の水を集めて、砂と塩の入り混じった山を作っていき(上の写真を参考)、その山を移動させ移動させしているうちに、だんだんと塩だけが集められていく。すべて手作業で、神に感謝しながら丁寧に塩が袋の中に入れられていく。

この聖なる作業はいつまで続けられるのだろうか?中国製のトラックを遠い目で追っていたこのSaltmenは、大量生産される中国のやり方がいずれは、この村人の生業を奪うものであるのはわかっているのだろう。時代の流れに押される、この村人達が行き着く果てはどこだろう。
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by greengage | 2004-12-07 12:02 | 映画

真珠の耳飾の少女/Girl with a pearl earing

b0069139_22533093.jpg
監督:Peter Webber
Colin Firth、Scarlett Johansson
製作年:2003年

17世紀のフェルメールの生きたその時代が映画の中に映し出される。光と影の美しい調和が映画全体に絵のように描かれている。この映画の原作は、Tracy Chevalier というアメリカ人によって書かれたものである。ある朝突然、壁に貼ってあるこのフェルメールの「真珠の耳飾の少女」の絵を見て、どうしてこの絵の中の少女はこんなにも複雑な表情をしているのか、わかったらしい。

彼女の推測でこの映画の話はできたのである。残念ながら原作は最初の少しだけしか読んでいない。しかし、この少しの知識がないと、この映画は非常に分かりにくかっただろうと思った。まず、何故グリートはフェルメールのところに女中として雇われたか、何故彼女は絵画的センスを持っていたか?など物語の底部となることが、あまり映画の中では説明されていない。

フェルメールとグリートの関係もいまひとつ分かりにくいものであったし、その後のグリートと肉屋の息子との関係もわからないままである。

映画は十分美しく、配役もよかったが、想像力が足りなかったためか、観終わった後どうも腑に落ちない部分が多すぎてしっくりとこなかった。
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by greengage | 2004-12-04 23:11 | 映画

金日成のパレード--東欧の見た赤い王朝--

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監督:アンジェイ・フィディック
製作年:1989年
92分

今から15年ほど前にこのドキュメンタリー映画がテレビで紹介された。それ以来ずっとこの映画を捜し求めていた。そして、ついに、見つけたのである。果たしてどんな赤い王朝が繰り広げられてあるのか?

1988年といえば、ソウルオリンピックの年である。それと同じくして、北では朝鮮民主主義人民共和国の建国40周年記念式典が行われた。この式典に正式に招待されたポーランド国営のポルテル社が製作をしたのもである。

当初はその記念式典の模様が延々と画面に映るだけだと思っていたのだが、それよりも、金日成の生家、小学校、行楽地、映画関係の会社などなど、どこで取材してもみんな口を揃えて「親愛なる指導者様」「偉大な首領様」という形容詞付で、金日成がいかに偉大な指導者であるかをカメラに向かって言うのに割かれていた。そのひとつに板店門の映像があった。2001年に韓国側から板店門に行った記憶がよみがえって来た。映画の中では逆側からで「南朝鮮はアメリカの奴等にだまされている」という。

板店門は美しいところであった。ここが非武装地帯とは信じられないほどのどかな田舎であった。その風景とは裏腹に南と北の兵士が境界線を境にして、お互いを監視しあっている非常に緊迫感のあるところだった。そこで説明されたのは、北側がいかに狡猾に南に侵入しようとしているかであった。実際第三トンネルという北が南に向かって地下数十メートルのところに穴を掘り、ソウルに向けて戦車を送り込む計画だったと聞かされた。しかし、この映画の中で北側は、その逆らしきことを言っている。

一糸乱れぬマスゲーム、マンセイ(万歳)と大声を出しながらの百万人行進、偉大な指導者のためのこの式典に、どれぐらいの時間とお金と労力が費やされたことか。ただひとつの思想が良しとされる世界を見て、なんとも言えない気分になった。
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by greengage | 2004-11-17 22:52 | 映画


若葉の季節になりました
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