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ぼんやり日記

恵む人

今日は週末ということもあって、湖南路へと繰り出し、日本料理「大漁」に行って来た。食べ放題、飲み放題で150元らしいのだが、そちらにはせず単品注文とした。メニューに「松茸の土瓶蒸」を見つけたらそれを注文しないわけにはいかないでしょう、ということで、その他、揚げ出し豆腐だの餃子だのと、頼んだ。周りには駐在と思しき日本人、フランス人、それと金持ちそうな中国人。やはり、ここは一般の中国人が来るところではないのだ。

食事をすませて階段を下りると、そこは鉄板料理屋。そこにいる人たちはお酒が入っているのだろう。華やいだ雰囲気になって盛り上がっていた。日本語なまりの英語で今度は××を歌います、と言ってるおじさんもいる。そして、「サクラ」を歌いだした。中国に来て働いているおじさん、ガンバレ!と応援したくなった。

湖南路から新街口までタクシーを走らせ、うろうろした後家に帰った。家の近くにマクドナルドがある。そのマクドナルドの隣の地下にBAR(飲み屋)がある。そのあたり一面に酷(Cool)に着こなしていると思っている若者がたむろしている。いつもなら、そのまま通り過ぎるのだが、今日はその若者にお碗を持ってお金を請う老女を見た。若者は時として残酷である。腰の曲がった老女など眼中にないように自分たちの話に夢中である。私もそういうときはある。でも、今日に限って素通りすることができなかった。中国ではどこにいっても物乞いはいる。いちいち請われるままにお金をあげていると切りがないので、普段は見てみぬ振りをする。今日はそうできなかったので心ばかりのお金を老女の持っている碗の中に落とした。

あげるお金がないなんて嘘。ちょっと歩くのが面倒くさくなるとタクシーに乗る。今日の夕食に払った金額はこの老女の1ヶ月分の食事代に相当するかもしれない。そんな人がお金がないなんていえない。でも、どこに線をひいていいのかはいまだに自分の中ではっきりしない。
by greengage | 2004-10-22 23:38 | 中国
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若葉の季節になりました

by greengage
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