ぼんやり日記

カテゴリ:映画( 14 )

Lost in Translation (ロスト・イン・トランスレーション)

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監督:Sophia Coppla
Bill Murray、Scarlett Johansson

ずっと観たい映画であったが、正直言ってあまり期待していなかった。アカデミー賞ノミネート作品であっただけではなく、ビル・マーレイ自身が主演男優賞を逃した瞬間に会場から立ち去ろうとしたその真剣な顔にこの作品にかけていた意気込みを感じた。それ以来どんな映画だろうかと興味をもっていた。

全体的に寂しい雰囲気が漂っていて、日本の物悲しさがそのまま主人公にも伝染してしまったかのようだった。サントリーのコマーシャル出演のために来日したボブと、日本には夫の仕事の関係で一緒に来ているシャーロットとの心の動きがよく出ていた。ある程度成功収めたが、私生活は幸せとは程遠い疲れた中年と、将来何をしたいのかまだはっきりしない若い女性がある接点を見出した。それがあまりにも不安定な関係で成り立っており、話がどういう風に動いていくか目が離せなかった。

寂しさとは、人がいても自分が変わらなければ克服されないものなのだろうか?終わり方も心に残り、あの後どうなっただろうと考えさせられるような映画であった。
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by greengage | 2004-11-14 22:41 | 映画

あの子を探して(Not One Less/一個都不能少)

b0069139_2311691.jpg監督:張芸謀(Zhang Yimou)
製作年:1999
収録時間:106分

河北省の田舎の村の代替教師として1ヶ月間雇われた魏敏芝は高先生から子供達28人を託される。彼女自身が13歳で、実際生徒とそんなに年は変わらない。最初はあまり馴染めず生徒に何をしていいかわからなかったが、時間が経つにつれて段々と先生らしくなる。そんな折、一人の元気のいい張慧科が家の事情で都会に働きに出された。その子を探しに先生も都会へと向かう。

張芸謀が得意としている素人を多く使い、映画なのかドキュメンタリーなのか分からない世界へ引き込んでくれる。主人公の先生役の女の子は素朴で本当に演技なのか地なのか区別がつかないほどである。子供達もいきいきとして、特に張慧科少年の笑顔がかわいかった。監督が常に訴えかけている、田舎と都会の格差、国が発展していく中で忘れ去られていっている大切なものをこの映画でも教えてくれる。

今回もまた涙腺を刺激するところを各所に潜ませておいて、またまた張芸謀にはやられてしまった。この監督は新人の女の子を発掘するのが上手いそうだが、今回の女の子はあまりに素朴だったため、俳優の道を勧めなかったという。
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by greengage | 2004-10-30 23:09 | 映画

Super Size Me (ス-パー・サイズ・ミー)

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監督: Morgan Spurlock
製作年:2004年

マクドナルドを一日3食1ヶ月食べつづけると人間の体はどうなるか、というとてつもない考えを試した(つまり人体実験!)ドキュメンタリー映画。

内容は、この映画の企画、監督をしたSpurlockが、毎食マクドナルドを食べつづけるという、かなり単純なもの。ルールは店員に「Lサイズですか、それともスーパーサイズですか」と聞かれたときには、必ずスーパーサイズを注文する。

もともとドキュメンタリー映画は好きというのと、面白半分というのも手伝ってノリで観た映画ではあったがかなり衝撃を受けた。何に衝撃をうけたかというと、私たちが普段何気に食しているファーストフード、冷凍食品、レトルト食品、など簡単に調達もしくは調理ができるものの恐ろしさである。

この社会が、持てるものの力で動かされ、何が一番体にいいかというよりも、どうやれば会社がお金儲けをできるかが優先されている事実を、映像を通して訴えられており、観た後はベジタリアンになろうかとまで思った。
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by greengage | 2004-08-18 11:44 | 映画

Before Sunset

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監督: Richard Linklater
製作年:2004年
Ethan Hawke, Julie Delpy


この映画は1995年のBefore Sunrise(邦題:恋人までの距離(ディスタンス))のその後の物語。前回の映画では、ちょっと投げやりな感じのアメリカ人青年Jesseと、フランス人学生Celineの文字通り夜明けまでの時間を美しいウィーンの街並みを歩きながら過した。その中でお自分のこと、死について、愛についてなどをとりとめも無く思いのままを話すうちに、お互いが惹かれていく若者が描かれてあった。あれから9年後、二人はどんな暮らしをしているかが映画で明らかにされる。

この映画では新しい試みがなされている。映画が始まってから終わるまで、ずっとリアルタイムで撮られており、映画の中ではほとんどすべてといっていいほど二人の会話である。今度はパリの街並みを二人が歩くわけであるが、時間と共に変わっていく光なども考慮に入れながら、音も会話も途切れることなく収められている。高度な技術が要求される映画である。限られた予算の中で作品を仕上げたらしく、なんと撮影期間は2003年の9月に2週間だけだったそうだ。

技術的なことはさておき、この二人の芸達者な俳優の演技がまた優れていた。演技が自然でこれは本当に映画なのだろうかと疑ってしまいたくなる程である。Delopyいわく、すべてリハーサル通りで、アドリブはないというから驚きである。

調べてみると、映画の台本はこの俳優二人も加わって作られたとか。そういえば、Hawkeの役は一見幸せそうに見える家庭であるが、実はそこには愛のない結婚生活で、離婚しないのはかわいい一人息子のためだたとか。私生活の彼をちょっと想像させる設定である。

アメリカではこの映画は一部の映画館でしか上映されなかった。こういう、低予算でも中身のあるしっとりとした映画がもう少し増えるといいのではあるが、ハリウッドでは受けないのだろう。80分という短い映画であったが充実していた時間が過ごせた。
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by greengage | 2004-08-11 11:37 | 映画


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